お客さんから「器用だね」って言われるんです。だけど実は僕たち不器用 なんです。この仕事、もし器用だったら飽きていたかもしれません。毎日、 同じことをたんたんと続けてきたから技術が少しずつ身についてきただけ だと思います。 僕たちは、車が好きだから、車の近くにいたいから、ほんの少しの発見で も楽しいし、ほんの少しの上達でも嬉しい。そんな気持ちの積み重ねが 確かな技術を生むのだと思います。 最初は、車の出来栄えを「お客さんがどう判断するか。」が気になります。 だけど、そのうち、「自分がどう思うか。」そっちのほうが重要になります。 なぜだろう。たぶん自分のもの「自分の作品」になるからだと思います。 自分の作品には嘘がつけないし妥協できなくなる。美しさの追求は、限 界が無いから楽しいんだと思います。 |
コラム「板金塗装工場をふと覗くと」不思議な光景に出合うことがある。 フォークリフトが一杯に上がっていて、その爪の先に人が乗っている。 よく見ると工場長の松川だ。ばつが悪そうに下を見ている。どうも若い 社員に悪戯されたようだ。 工場長の「下ろしてくれぇ」という寂しい声だけが場内に響いている。一体何をやっているのだか。私も見なかったことにして工場を去る。 |
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